保育園での発熱の対応についてご紹介します。
多くの保育施設では、こども家庭庁が作成している「保育所における感染症対策ガイドライン(以下ガイドライン)」を基準に各園で対応をあらかじめ規定しています。当法人でも、発熱をはじめとする体調不良時の対応を記載した「ほけんのしおり」を法人内看護師が作成・発行し、保護者の皆様への事前周知と職員の対応として取り決めています。
ガイドラインには「朝から 37.5℃を超えた熱があることに加えて、元気がなく機嫌が悪い、食欲がなく朝食・水分が摂れていないなど全身状態が不良である場合」は「登園を控えるのが望ましい」との記述があります。(ガイドラインP.76より一部引用)そのため、多くの保育施設では37.5℃を検温での一つの指標にしています。
ガイドラインだけでなく、クリニックをはじめとして多くの医療機関で37.5℃以上を発熱として扱います。そのため、当法人でも「37.5℃以上の発熱から解熱後24時間以内の場合はご自宅での療養にご協力ください」と取り決めています。
やまた保育園では、乳児は登園時に、また幼児でも当園前のご自宅で検温をして、発熱がないことを確認した上でお子さんの受け入れを行います。
登園後は保育を行いながら、体温をはじめとした全身状態を観察します。その中で体調不良が認められた場合には体温以外の全身状態を総合的に判断して、その後の対応を決定します。
総合的な判断とは、
- 発熱以外の症状(咳や鼻水など上気道炎症状や下痢や嘔吐などの消化器症状)の有無
- 機嫌の良さや活気の程度
- 食事摂取状況やミルクの飲みの程度
- 顔色や皮膚の状態などの全身所見
- 前日前夜の過ごし方や睡眠時間
- その時の園内や周辺地域の感染症流行状況
など多くの要素を、看護師をはじめ、担任保育士や園長、主任など、複数の職員で協議の上、対応を決定しています。
ただし、赤ちゃんやまだ小さいお子さんは、体温調節のメカニズムが未熟で、熱が体にこもりやすく、元気だけど熱だけ高いといった状態がよくみられます。そのような場合には、総合的な判断のもと、水分補給や更衣を行い、こまめに検温をして状態観察を行いながら、保育を継続することもあります。
保護者の皆様がお子さんを安心して預けていただけるよう、また、体調不良のお子さんの苦痛が少しでも緩和されるよう、日々安全な保育に努めています。

