暑い時期の活動は、園でも熱中症対策は必須となっています。今回は、検温などの普段の体調観察に加えて実施している、園での具体的な熱中症対策について紹介します。
【WBGTの観測】
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。(環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php)より引用)。やまた保育園では黒球式熱中症指数計を導入して活動の現場での実測値を測定し、法人内規定で暑さ指数が28以上30未満では外遊びの時間は20分までとし、暑さ指数が31以上を超えた時点で外遊びは中止としています。体感ではなく、観測値として測定した値を根拠として活動内容を決定しています。
【日陰での活動】
同じ気候の日でも、活動場所によって暑さ指数は変動します。日向のアスファルトよりも、木陰の砂場や芝生上は土中に含まれる水分の影響で暑さ指数が低く過ごしやすくなるため、緑豊かな園内で、より過ごしやすい場所を選定して活動しています。園内には芝生が生える園庭や、木陰になる砂場、草花が茂るネイチャーパークなど、暑い季節でも快適に活動できる環境に恵まれています。
【麦茶での水分補給】
園での水分補給は麦茶を使用しています。ノンカフェイで利尿作用を含ま図、さらに水と比べ少量のミネラルを含むため、麦茶は熱中症予防の飲み物として適しています。炭水化物を豊富に含む麦茶は暑い時期には食中毒の不安もありますが、園では毎日1日2回、その日の分の麦茶を沸かし、清潔なボトルで提供しています。さらに、幼児クラスではご自宅から水筒を持参いただくことで、子どもたちが飲みたいタイミングで自主的に水分摂取できるようにしています。その際にも、水筒の中身はお水やお茶などにしていただくことで、体調を崩しにくいよう配慮しています。
【ミストや水遊びで涼をとる】
園ではWBGTの観測や場所の選定などの配慮を施した上で、子どもたちが少しでも楽しく活動できるよう外遊びも計画します。その際には、散水シャワーや霧吹きなどを利用して子どもたちに気化熱の作用で体温調節を行っています。園庭やネイチャーパークでの普段の活動の際に、体温を下げる効果がある遊びを取り入れることで、体調を崩すことなく楽しい時間が過ごせるよう工夫しています。



